【編集後記】
木下あいりちゃん支援の会代表 HP作成担当者は2004年の梅田路上強盗殺人事件で会社帰りに3人組の男に因縁をつけ暴行され死亡した男性の婚約者です。木下建一さんの被害の実態をキチンと伝えて。2度と自分と同じ思いをする人が出てほしくない。もう二度とこんな事件が起こってほしくないという気持ちを受けて作成しています。 ◇キタの路上殺人、裁判至上・異例 大阪地裁が厳刑嘆願書を証拠採用

2004(平成16)年12月、刑法・刑事訴訟法の改正案が成立 法律は変わっています。ずっと一緒ではないのです。事実、見直されているのです。
重大事件に対する有期懲役刑の上限を現行の20年から30年に延長 集団性的暴行罪などの新設、 殺人などの死刑にあたる罪の公訴時効期間を15年から25年に延長 殺人罪の下限を3年から5年に引き上げ
 (彼の事件は10月23日なので残念ながら、改正前の法律を元にしたものです。成立後の事件から適応されています。) 
 思いやりとは人間の持つ「一番知的な想像力。」人を思いやれる人は知的な人。知的でいないといけない。
「勉強しろ。」とか「良い学校に行け」など、たったの一度も言った事のない父親がたった一度だけ私にこう言いました。だから、思いやりのある優しさに満ちた心で、人の話にじっと耳を傾けれる人でいよう。心からはみ出した、人の激しい怒りも果てない愚痴も溢れる喜びも何もかもがそのまますっぽり入るよう、心の器を大きくしておこう。人の気持ちの受け止め上手は人の話を聞く聞き上手。一人では抱えきれない出来事をじっと聞いてくれたり、一緒に考えたり肩を抱いてくれる人がもしいたら、人の悲しみは少しちっちゃくなる。そう思って生きてきました。
 経験のない人には想像も出来ないでしょうが、犯罪被害者遺族は突然起こった残虐な犯罪の前では生きていくだけでも大変な事です。生かされてるから生きている。その現実の前ではただ生きている事でさえ一生懸命なのです。私は沢山の支援の心に支えられて生きてきました。見えない愛に支えられて生きているのです。私はあなたの心に響いてほしくて一生懸命メッセージを伝えています。犯罪被害者遺族と支援の会のHP・署名活動を、どうぞ、ひとまわり心の器を大きくして受け止めて下さい。そうすると、ただ、声高らかに極刑だけを求めているものなのか。何かわかります。愛する人を突然奪われる辛さや遺族にしかわからない気持ちがわかるからこそ、この活動をしています。世の中で何の落ち度もない人の命を奪うという最大のルール違反。罪を償って当たり前なのです。
私達はあいりちゃんから「愛・やさしさ・力」をもらっています。与えているものよりも受け取らせて頂いてるものの方が大きいのです。それに対して、
 私達には「ありがとう」と言う感謝の言葉しかありません。人が死んでいく時、何も持っていけません。その人生でどんな経験をしどう想いどう生きたか。
 どれだけ支えあって思いやりを持って生きれたか。それだけです。狭い心で生きるより大きい心で生きる方が自分が楽になり、周りも楽で自分だけでなくみんなが幸せなのです。
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